我が家は1995年に中古住宅で購入したのですが、住んだ年の冬。 実は大家さんも同居していたことが判明しました。 その日は冬のうららかな日差しが寒さをいっとき和らいでくれた日でした。 夕方、子供達から「なにかいるーっゴキブリーっ?!」と報告を受け、 あわてて子供部屋に行くと子供部屋のカベに黒い物体が張り付いている。 冬にゴキブリ?まさかこの暖かさで動き出したの?いやネズミかな? と・・・よくよくみてみると顔はおへちゃ。体にはふわふわの体毛。翼には被膜。 よく見るとそれは小さな10センチ足らずのコウモリさんでした。 もうすっかり動けない様子なのでティッシュで捕まえてみましたが抵抗も いっさい無。かなり弱っているようです。 ひらひら飛んでいるのは見たことはありましたが、さすがに間近で見るのは初めて。 そして、そのコウモリさんの処遇にも困りはてました。 うーん、弱ったコウモリの看護方法なんて知らないぞ。 仕方なく市役所に電話をしてみたら、多摩動物園に電話をしろと言われたので、 多摩動物園に電話してみました。 気分的にはどう保護して良いかもわからないので引き取ってくれるところを 探していたというのが本音です。 多摩動物園のコウモリ飼育員という方が電話に出てくださり、話してみると、 ・そのサイズなら一般的によくいるアブラコウモリである。 ・もともと屋根の瓦の隙間や戸袋などに普通に住んでいるらしい。 ・冬眠までは行かないが、冬眠もどきのように冬は寝床でじっとしている。 なので病気で弱っているわけではなく寒さで動けなくなってるだけ。 ・どうやら、暖かかったので春と勘違いして出てきて、その上家の中に 入り混んでしまったらしい。 ・冬眠している間はなにも食べないし飲まない。 と言うことが分かった。 後日フンなどがみつかり分かったことですが、どうやらコウモリさんはうちの 雨戸の戸袋に長年住んでいたらしい。 そして・・・・問題はコウモリさんの処遇である。 おそるおそるどうしたらいいんでしょう。引き取っていただけますか?と 投げかけた問いに返ってきたのは 「ああ、春まで凍らないように発泡 スチロールに入れてほっといてくだ さい。暖かくなったらごそごそ動き 出しますから、そうしたら外に放し てやってくださいね。」 とのこと。 いや・・・発泡スチロールに入れて放置って・・・・。 万が一そのまま死んだら寝覚め悪いんですけど・・・・。 にこやかに、かつあきらかに「引き取りたくない」というニュアンスで 言い切られたので、コウモリさんは娘に「リナちゃん」と名付けられ、 (何故?!リナちゃん(^^;))発泡スチロールの中で春を待ったのでした。 気になるので1日1回リナちゃんチェックし、そのたびに迷惑そうに片目を あけるリナちゃん。子供達・・・特に娘は大喜びでしたが3月にやっと ごそごそ動き出したので外に放してやりました。 娘はとても寂しそうでした。<でも雨戸の戸袋に戻っていったんですが。 それから、世代は変わっているのでしょうがリナちゃんはたまにうちに 入ってきます。 今年入ってきたリナちゃんは、自力で飛べたので自力で出ていって欲しい なと窓を開けて待っていたのですが、外が寒かったらしく何度も窓のところ でUターンするお茶目さんでした。 <結局捕まえて雨戸の戸袋に入って貰いました(^^;) 結局・・・なぜか我が家に住み着いているコウモリはすべてリナちゃんに なっているのでした。 私たちが住むよりずっと前から代々この家に住んでいるリナちゃん達。 大家さんみたいだねーと思っています。 今度リナちゃんが入ってきたら写真撮ってみようっと(笑) |